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被爆者(2)
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明治大学軍縮平和研究所主催の「被爆者の声をうけつぐ映画祭」が6月2日から9日まで、明治大学リバティーホールで行われました。初日は「原爆の子」他3編、「黒い雨」「父と暮らせば」など8日間にわたり19本上映されます。私はそのうち「生きていてよかった」を何と50年ぶりに見ました。
当時私は十歳ほどでした。両親と映画に行くことになって、私は嬉しくて父と母の間に座りました。後にも先にも両親と映画を見たのはこれしかありません。しかし、映画が始まると一変して、とても見ていられない怖さに襲われました。白黒画面の見渡す限りの焼け野原、焼け爛れた人々、建物に焼きついて残る人の影。原爆の記録映画だったのです。下を向いてしまった私に「しっかり見てあげなさい」と父は言いました。内容は覚えていません。しかし、私は題名だけは決して忘れまいと思っていました。いつかもう一度見ようと思ったのでしょうか。 50年ぶりの再会でした。亀井文夫監督による1956年の作です。原爆投下から約10年がたち、広島も表面上は原爆の傷跡を覆い隠してはいますが、映像は淡々と原爆の実態を語ります。ケロイドの顔は「差別」というもう一つの原爆を落としています。何度、死のうと思ったことだろうか。第一回原水爆禁止世界大会の宣言を聞いた被爆者の娘さんは涙を流しながら「生きていてよかった」と言った。その中から生まれた言葉が題(映画のタイトル)になりました。亀井監督は、世界で一番不幸な目にあった人たちの強く生きようとする姿を感じて欲しいと述べています。胸深く伝わってきました。今は亡き父の「しっかり見てあげなさい」という言葉が甦りました。戦争は本当にいやです。再び戦争をするようなことのないよう、しっかり憲法を守っていかねばならないと、強く思いました。 中嶋祥子
by hibaku-eigasai
| 2007-06-20 15:02
| 6月2日夜の報告と感想
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